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​次世代ブログ

認知療法とは?認知行動療法(CBT)の効果・やり方・最新のAIアプリまで解説!

  • 執筆者の写真: UR
    UR
  • 2 日前
  • 読了時間: 11分

「なんだか最近、気分が落ち込みがち…」「ついネガティブなことばかり考えてしまう…」「人からどう思われるか気になって、不安でいっぱい…」そんな風に、つらい気持ちやグルグルと止まらない考え方のクセに悩んでいませんか?もしかしたらその悩み、あなたの「考え方のクセ(認知)」を見直すことで、少し楽になるかもしれません。


そのための強力なヒントをくれるのが、「認知療法」や「認知行動療法(CBT)」と呼ばれる心理療法です。「聞いたことはあるけど、難しそう…」と感じるかもしれませんが、心配いりません!この記事では、

  • 『認知療法とは』そもそも何なのか?

  • 気分を落ち込ませる「考え方のクセ」

  • 自分でできる!認知療法・CBTの簡単な始め方ステップ

  • どんな良い効果が期待できる?

  • アプリでもできるって本当?

など、専門知識ゼロでも大丈夫なように、基本から分かりやすく解説します!考え方のクセを知って、もっと軽やかな心で毎日を過ごすための第一歩を、一緒に踏み出しましょう♪


認知療法を受ける男性

目次


  1. 認知療法とは?『認知行動療法(CBT)』

まず、この二つの療法の基本的な考え方から見ていきましょう。

  • 「考え方」が「気分」や「行動」を作る!

    認知療法・CBTの根っこにあるのは、「ある出来事が起きた時、それをどう受け止め、どう考えるか(=認知)によって、その後の気分や行動が大きく変わってくる」という考え方です。 【例】 友達にLINEを送ったけど、既読スルーされた…

    • → 「嫌われたのかも…」と考えると(認知)、気分が落ち込み(感情)、もう連絡するのをやめてしまう(行動)。

    • → 「忙しいのかな?後で返信くれるかも」と考えると(認知)、そこまで気分は落ち込まず(感情)、普通に過ごせる(行動)。 このように、出来事そのものではなく、私たちの「考え方(認知)」が、感情や行動に強い影響を与えている、というのが基本のキです。

  • 認知療法とは?(CT)

    主に心理学者のアーロン・ベック博士が開発した心理療法で、特に「考え方(認知)」に焦点を当て、それが気分や行動にどう影響しているかを探り、現実と少しズレてしまっている考え方(認知の歪み)を、より柔軟でバランスの取れたものに変えていくことを目指します。

  • 認知行動療法とは?(CBT)

    認知療法(CT)の考え方に加えて、「行動」を変えるアプローチも積極的に取り入れた、より包括的な心理療法です。「考え方を変えること」と「行動を変えること」は、互いに影響し合っていると考え、両面からアプローチしていきます。(※最近では、CTとCBTはほぼ同じ意味で使われることも多いです)

  • なぜ注目されているの?

    認知療法・CBTは、うつ病や不安障害など、様々な心の不調に対して効果があることが、多くの研究で科学的に証明されている心理療法です。日本でも、その効果が認められ、厚生労働省が普及を進めていたり、一部は保険診療で受けられたりもします。専門家の間でも広く使われている、信頼性の高いアプローチなのです。


つまり、認知療法・CBTは、自分の「考え方」や「行動」のパターンに気づき、それを少しずつ修正していくことで、つらい気分を和らげ、より楽に生きていくための具体的な方法を教えてくれる心理療法、と言えます。


  1. あなたの気分を左右する「考え方のクセ」(認知の歪み)

私たちは誰でも、物事を捉える際に無意識のうちに特定の「考え方のクセ」を持っています。それが時には、気分を必要以上に落ち込ませたり、不安にさせたりする原因になることも…。これを認知療法では**「認知の歪み」**と呼んだりします。

どんな「クセ」があるか、代表的なものをいくつか見てみましょう。あなたにも心当たりがあるかもしれませんよ?


  • 白黒思考(All-or-Nothing Thinking)

    物事を「完璧か、ゼロか」「100点か、0点か」のように、極端に考えてしまうクセ。「少しでも失敗したら、もう全部ダメだ…」「こいつは敵だ。」

  • 過度の一般化 (Overgeneralization)

    たった一度の良くない出来事があっただけで、「どうせ私はいつもこうだ」「これからもずっとうまくいかないんだ」と、全てに当てはめて考えてしまうクセ。

  • 心のフィルター(Mental Filter / マイナス化思考)

    良いことやポジティブな側面がたくさんあっても、それに目を向けず、たった一つのネガティブな部分だけを取り上げて、全てがダメだと感じてしまうクセ。サングラスをかけているように、世界が灰色に見えてしまう。

    或いは、せっかく良いことがあっても「これはまぐれだ」「たいしたことない」と、ポジティブな出来事を無視したり、過小評価したりしてしまうクセ。

  • 結論の飛躍 (Jumping to Conclusions)

    十分な根拠がないのに、悪い結論に決めつけてしまうクセ。

    • 心の読みすぎ (Mind Reading):相手が何も言っていないのに、「きっと私のことを悪く思っているに違いない」などと、ネガティブな考えを勝手に推測してしまう。

    • 先読みの誤り (Fortune Telling):まだ起こってもいない未来のことについて、「どうせ失敗するに決まってる」「嫌なことが起こるはずだ」と、ネガティブな予測をしてしまう。

  • 拡大解釈と過小評価 (Magnification and Minimization)

    自分の失敗や短所は大げさに考え、逆に自分の成功や長所は**「たいしたことない」と小さく**見てしまうクセ。

  • 感情的決めつけ (Emotional Reasoning)

    「こんなに不安なんだから、きっと何か悪いことが起こるに違いない」というように、自分の感情を、それが現実であるかのように思い込んでしまうクセ。

  • 「~すべき」思考 (Should Statements)

    「私は(あるいは他人は)~すべきだ」「~でなければならない」と、自分や他人に厳しいルールを課し、それが守られないとイライラしたり、罪悪感を抱いたりするクセ。

  • レッテル貼り (Labeling)

    一度の失敗や一部分だけを見て、「私はダメ人間だ」「あの人は嫌なやつだ」と、自分や他人に否定的なレッテルを貼ってしまうクセ。

  • 自己関連づけ(個人化 / Personalization)

    自分とは直接関係のない良くない出来事まで、「自分のせいだ…」と過剰に責任を感じてしまうクセ。


どうでしょう?「あっ、これ、よくやっちゃうかも…」と思ったものはありましたか?大切なのは、「自分にはこういう考え方のクセがあるんだな」と、まず気づくこと。それが、変化への第一歩になります。


  1. セルフケア編!認知療法・CBTの簡単3ステップ

認知療法やCBTは、専門家のサポートを受けるのが最も効果的ですが、その基本的な考え方やテクニックの一部は、自分自身で日常生活に取り入れることも可能です。ここでは、セルフケアとしてできる簡単な3つのステップをご紹介します。


Step1:自分の「考え方のクセ」に気づく練習(思考記録)

気分が落ち込んだり、イライラしたり、不安になったりした時、**「その時、どんな状況で、どんなことを考えていたかな?」と思い出して書き出してみる練習です。これを「思考記録」や「コラム法」**と呼んだりします。

【簡単なやり方】

ノートやスマホのメモ帳に、以下の3つの項目を書き出してみましょう。

  1. 状況:どんな出来事があったか?(例:近所の人に挨拶をしたけど、無視された。)

  2. 気分:その時、どんな気持ちになったか?(例:怒り、悲しい、寂しい。それぞれ何%くらい?)

  3. 考えたこと(自動思考):その時、頭にパッと浮かんだ考えは?(例:「嫌われたのかもしれない」「何か悪いこと言っちゃったかな?」「無視されてる…」)


これを記録するだけでも、自分の気分と考え方の繋がりが見えてきて、「あ、こういう考え方をすると、落ち込むんだな」と客観的に気づけるようになります。


Step2:その考え、本当に「事実」?と疑ってみる(思い込みチェック)

Step1で書き出した「考えたこと(自動思考)」が、本当に「事実」なのか、客観的に検証してみるステップです。これを**「認知再構成」**と言います。

【問いかけの例】

  • その考えを裏付ける証拠は?

  • その考えと矛盾する事実は?

  • 他の可能性は考えられない?(例:「忙しいだけかも」「聞こえてないだけかも」)

  • もし同じ状況が友達に起こったら、なんてアドバイスする?

  • その考えを信じることで、自分にどんなメリット・デメリットがある?

  • 最悪の結果と、最良の結果、そして一番現実的な結果は?

このように、自分の考えを多角的に検討することで、「あ、これは自分の思い込みだったかも」「ちょっと考えすぎてたな」と気づき、より現実的で、心の負担が少ない、バランスの取れた考え方を見つける手助けになります。無理にポジティブに考える必要はありません。「~かもしれないし、~かもしれない」と、可能性を広げるだけでもOKです。


Step3:「行動」を変えて、気分を変えてみる(行動活性化)

気分が落ち込んでいる時は、何もやる気が起きず、家に閉じこもりがちになりますよね。でも、それがさらに気分を落ち込ませる悪循環に…。そこで、あえて「行動」を変えてみることで、気分や考え方を変えていこう、というのがこのステップです。これを**「行動活性化」**と言います。

【簡単な例】

  • 気分が沈んでいても、とりあえず5分だけ散歩に出てみる。

  • 好きな音楽を聴いてみる、お風呂にゆっくり入る。

  • 友達に電話してみる、誰かと少し話す。

  • ずっと避けていた小さな用事(部屋の片付けなど)を、ほんの少しだけやってみる。

ポイントは、**「気分が良くなるのを待つ」のではなく、「行動することで気分を変える」**という発想の転換です。ほんの少しでも行動できた自分を褒めてあげることも大切。「やってみたら、意外と気分がスッキリした!」という経験が、次の行動への意欲に繋がります。

これらのステップは、最初は難しく感じるかもしれませんが、練習すれば誰でもできるようになります。焦らず、少しずつ試してみてくださいね。


  1. 認知療法・CBTの嬉しいメリット

認知療法・CBTを実践することで、様々な嬉しい変化が期待できます。

  • 気分の落ち込みや不安が和らぐ

    ネガティブな思考パターンが修正されることで、つらい気分が軽くなります。

  • ストレスに強くなる

    ストレスに対する受け止め方が変わり、冷静に対処できるようになります。

  • ネガティブ思考のループから抜け出せる

    グルグルと考え込んでしまうクセが減り、気持ちの切り替えが上手になります。

  • 問題解決能力がアップする

    物事を客観的に捉え、現実的な解決策を見つけやすくなります。

  • 人間関係がスムーズになる

    コミュニケーションにおける誤解やすれ違いが減り、より良い関係を築きやすくなります。

  • 自分を客観的に見つめられるようになる

    自分の思考や感情のパターンに気づく力(メタ認知)が高まります。

  • 自信がつき前向きに行動できるようになる

    自分を過度に責めることが減り、チャレンジする意欲が湧いてきます。


もちろん、効果の現れ方には個人差があり、時間がかかる場合もあります。でも、考え方や行動の「クセ」を変えるスキルは、一度身につければ、一生使えるあなたの財産になりますよ。


認知行動療法に基づくAIアプリ

  1. 認知行動療法に基づくAIアプリが凄い!

「自分でやるのはちょっと難しそう…」「手軽に始めたいな」という方には、スマートフォンのアプリなどを活用するのも一つの方法です。近年、認知療法・CBTの考え方に基づいて、セルフケアをサポートしてくれるアプリがたくさん登場しています。その一例が**「Awarefy(アウェアファイ)」**です。

  • アウェアファイでできること(例)

    • AIチャットボット「ファイ」:あなたの悩みや感情を話すと、AIが耳を傾け、認知療法に基づいた質問を投げかけてくれたり、ヒントをくれたりします。

    • 思考記録ツール(コラム法):アプリ上で簡単に状況・気分・考えなどを記録し、見返すことができます。AIがコメントをくれることも。

    • 気分や体調の記録:毎日のコンディションをスタンプなどで記録し、グラフで可視化できます。自分の波を知るのに役立ちます。

    • 音声ガイド:瞑想、リラクゼーション、睡眠導入など、専門家監修の豊富な音声コンテンツでセルフケアをサポート。


アウェアファイのようなアプリは、手軽に始められて、日々の記録や実践を習慣化しやすいのがメリットです。一方で、AIの応答には限界があり、アプリだけでは解決が難しい悩みもあります。**あくまでセルフケアの「補助ツール」**として捉え、うまく活用するのが良いでしょう。とはいえ、AIの進化も日に日に発展し、今では人間と遜色のない、或いはそれを凌駕する性能を持ち合わせるに至っています。初めての方は割引もあるので、まずはお気軽に試してみてください!


認知行動療法に基づくAIアプリ

  1. 知っておきたい注意点&困ったときは専門家へ

最後に、認知療法・CBTに取り組む上での注意点です。

  • すぐに効果が出なくても焦らない

    考え方のクセを変えるには時間がかかります。焦らず、根気強く続けることが大切です。

  • 自分を責めない

    うまくいかない時があっても、「やっぱり自分はダメだ」と責めないでください。それも「認知の歪み」かも? 「まあ、そういう時もある」と受け止めましょう。

  • セルフヘルプには限界がある

    自分で取り組んでも、なかなかつらい気分が改善しない、日常生活に支障が出ている、といった場合は、無理せず専門家の助けを借りましょう。

  • どこに相談すればいい?

    認知療法・CBTを専門とする臨床心理士や公認心理師によるカウンセリング、あるいは精神科医による診察・治療が考えられます。医療機関や地域の相談窓口、オンラインカウンセリングサービスなどで探すことができます。


専門家はあなたの状況に合わせて、より適切なサポートを提供してくれます。一人で抱え込まず、頼ることも大切ですよ。



  1. 結論:考え方のクセを知れば心はもっと自由になれる!

『認知療法・認知行動療法(CBT)とは』、私たちの**「考え方のクセ」**に気づき、それをより柔軟で楽なものに変えていくことで、つらい気分や行動パターンから自由になるための科学的根拠に基づいた具体的な方法です。特別な才能は必要ありません。自分の心と向き合い、少しずつ練習を重ねれば、誰でもそのスキルを身につけることができます。


「どうせ自分なんて…」「きっとまた失敗する…」「周りは自分のことを悪く思っているはずだ…」もし、そんなネガティブな「考え方のクセ」に縛られて苦しいと感じているなら、認知療法・CBTの考え方を、あなたの人生を変えるための**「希望の道具箱」**に加えてみませんか?まずは、この記事で紹介した自分の思考パターンに気づく練習から。今日からできる、その小さな一歩が、あなたの心を軽くし、もっと自由で、あなたらしい未来へと繋がっていくはずです。

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