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​次世代ブログ

老化細胞が最も溜まりやすい40代と60代のあなたへ

執筆者の写真: URUR

中高年になると、ふとした瞬間に「最近、体の調子が悪いな…」と感じることはありませんか?その原因のひとつに、老化細胞の蓄積があるかもしれません...。特に、40代と60代は老化細胞が急激に溜まりやすい年代であり、慢性炎症や加齢関連疾患などのリスクが高まることが、スタンフォード大学の研究でも指摘されています。


今回は、老化細胞とは何か、そのメカニズムと影響など、難しい用語には例えを交えながら、分かりやすく解説したいと思います。


体内の「壊れた部品」老化細胞

目次


  1. 老化細胞とは?体内の「壊れた部品」

老化細胞とは、細胞分裂が停止した細胞のことです。イメージとしては、工場で使われなくなった古い機械部品のようなもの。使い古され、もはや新しい部品と交換されるべき存在ですが、体内ではそのまま残ってしまいます。

  • 特徴

    • 細胞周期が停止している

    • 炎症性物質(サイトカイン)を分泌し、周囲に悪影響を与える

    • 細胞間の情報交換がうまくいかなくなる

この「壊れた部品」が蓄積することで、組織の機能が低下し、慢性的な炎症や疾患の原因となるのです。


  1. 40代と60代に老化細胞が溜まりやすい理由

2024年8月14日、Nature 誌にも掲載されたスタンフォード大学の研究によると、私たちの体内では、40代半ば(平均44歳)と60代初め(平均60歳)に、分子や微生物の大きな変化が起こることが明らかになりました。 この研究では、25歳から75歳までの108人を対象に、RNA、タンパク質、代謝物、微生物など13万5,000種類以上の分子や微生物の変動を追跡しました。その結果、これらの分子や微生物の約81%が、年齢とともに直線的ではなく、特定の年齢で急激な変化を示すことが分かりました。


特に、44歳と60歳前後で大きな変化が見られ、これらの時期に心血管疾患や免疫機能に関連する分子の数が顕著に変動していました。このことから、老化は一定のペースで進行するのではなく、特定の年齢、いわゆる40代と60代で急激な変化が起こる可能性が強く示唆されたのです。


  1. 体内で働く免疫細胞の役割

しかし、興味深いことに、体内には老化細胞を排除する仕組みも備わっています。例えば、**CD4陽性細胞傷害性T細胞(CD4 CTL)**は、まるで掃除屋さんのように、体内の不要な老化細胞を見つけ出し、取り除く働きをします。他にも掃除屋さんは幾つもいますが、この掃除能力も年齢とともに低下してしまうため、老化細胞の除去が十分に行われず、蓄積してしまうのです。

セノセラピー?老化細胞除去の新たなアプローチ

そこで密かに注目されているのが、「セノセラピー」と呼ばれる治療法です。セノセラピーとは、老化細胞を選択的に除去する薬剤や治療法のことです。

  • 例えると、故障した部品だけをピンポイントで取り除き、新しい部品と交換する修理方法のようなもの。全体を取り替えるのではなく、壊れた部分だけを修理することで、全体の機能を回復させようとするのです。

この治療法は、加齢に伴う疾患の進行を遅らせ、健康寿命を延ばす可能性があるとして、現在、各国で臨床試験が進められています。(参考)


  1. まとめ:未来の健康のために今できること

40代と60代は、体内の老化細胞が特に蓄積しやすい重要な年代です。これらの「壊れた部品」が積み重なることで、慢性的な炎症や加齢関連疾患を引き起こすリスクが高まります。


しかし、老化細胞を取り除くあるいは抑止する方法は、年々登場しており、健康寿命を延ばす革新的なアプローチも用意されています。今、あなたの体は未来への投資段階にあります。日々の生活習慣を見直し、適切な栄養や運動、そして将来的には、先進医療への注目や効果的なサプリメントなども視野に入れ、老いに立ち向かう力を養いましょう。健康な未来を手に入れるために、今すぐ行動を始める価値は十分にあるのではないでしょうか?


皆様の日常における老化への不安を解消し、より健康で活力ある生活への一助となることを願っています。



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