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特有のマカ成分:マカエン、マカミドの正体を解説

南米ペルーの過酷な高地で育つ植物、マカ。インカ帝国時代から人々の健康を支えてきたこのスーパーフードには、様々な健康効果が期待されています。その秘密は、マカにしか含まれないマカ特有の成分、「マカエン」と「マカミド」の存在が鍵を握っているかもしれません。


この記事ではマカエンとマカミドの正体、その効果、そして最新の研究成果について詳しく解説していきます。


マカとマカパウダー


目次


マカパウダーとマカ

マカ成分:マカエンとは?

マカエンはマカ特有のポリフェノール化合物です。ポリフェノールは植物に含まれる色素や苦味成分などで、抗酸化作用や抗炎症作用など、様々な生理活性を持つことが知られています。そんなマカエン、その含有量はマカの種類や生育環境によって異なりますがマカの根に特に多く含まれています。


マカエンの効果と歴史

マカエンは1990年代にマカの根から初めて単離・構造決定されたポリフェノール化合物。初期の研究では、マカエンの抗酸化作用やエストロゲン様作用が報告され、動物実験ではマカエンが更年期障害の症状緩和や骨粗鬆症予防に効果を示す可能性が示唆されています。他にも、マカエンには主に以下のような効果が期待されています。


  • 抗炎症作用

炎症を引き起こす物質の生成を抑え炎症反応を抑制、関節炎やアレルギー性疾患などの改善に役立つ可能性があります。

  • 脳機能改善効果

記憶力や学習能力の向上に役立つ可能性があり、アルツハイマー病などの神経変性疾患の予防にも効果が期待されています。

  • 抗ストレス作用

ストレスホルモンの分泌を抑えストレスへの抵抗力を高める、精神的な安定やリラックス効果も期待できます。


大量のマカパウダー

マカ成分:マカミドとは?

続いてマカミドは、マカ特有の脂肪酸アミドの一種です。脂肪酸アミドとは、脂肪酸とアミンが結合した化合物で様々な生理活性を持つことが知られています。マカエン同様、マカミドはマカの根に特に多く含まれています。


マカミドの効果と歴史

一方のマカミドは、1990年代にマカの根から初めて単離・構造決定された脂肪酸アミドの一種。2000年代初頭からマカミドの精力増強作用や性機能改善効果に関する研究が報告され始め、動物実験ではマカミドの投与により性的行動の活性化や精子数の増加が確認されています。他にも、マカミドには主に以下のような効果が期待されています。


  • 疲労回復効果

運動能力向上や疲労軽減効果を持つことが動物実験で示唆されています。

  • 抗うつ効果

気分改善や意欲向上にも役立つ可能性が指摘されています。


ベッドでラブラブの男女

まとめ

マカエンとマカミドの健康効果については、動物実験や試験管内での研究が多くヒトでの臨床試験はまだ限られています。しかし、マカエンとマカミドはマカ特有の成分であり、マカの様々な健康効果に大きく貢献しています。


抗酸化作用、抗炎症作用、脳機能改善効果、精力増強効果、疲労回復効果など、その可能性は多岐に渡ります。今後の研究によってさらに多くの効果やメカニズムが明らかになり、マカのさらなる活用が期待されます。



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大自然 × 現代科学

古代から伝承されし大自然の叡智、

そして現代科学が解明する自然の力。

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