パッションフラワーとパッションフルーツの関係知っていますか?エキゾチックな見た目と心安らぐハーブティーとして有名なパッションフラワー。トロピカルな香りと甘酸っぱい味が口の中に広がるパッションフルーツ。結論から述べると、意外にも知られていませんが実は、パッションフラワーが実になったモノがパッションフルーツなんです。しかし、全てのパッションフラワーがパッションフルーツを実らせるわけではありません。
この記事では、少しややこしいパッションフラワーとパッションフルーツ、その神秘的な関係を紐解きながら2つの魅力を余すことなくご紹介します。
目次
パッションフラワーとパッションフルーツ:違いを知ればもっと好きになる
パッションフラワー:心と体を優しく癒す神秘の花
パッションフラワーは、トケイソウ科トケイソウ属に属する植物。トケイソウの種類は500種以上にも及び、色や形も様々で植物界屈指の宝石たちです。一般的にハーブティーなどで利用される「パッションフラワー」は、Passiflora incarnata という特定の種を指すことが多く、そのエキゾチックな花はキリストの受難を象徴する形からその名が付けられました。
また、古くから南米の先住民たちはパッションフラワー(Passiflora incarnata)の葉や茎を煎じてお茶として飲んだり、不安や不眠を和らげるために利用してきました。現代でもパッションフラワーの穏やかな鎮静作用が注目され、ハーブティーとして楽しむのはもちろん、サプリメントの成分としても広く利用されています。
パッションフルーツ:甘酸っぱさが魅力のトロピカルフルーツ
一方、パッションフルーツは特定の種類のパッションフラワーが実らせた果実。その鮮やかな色と独特の甘酸っぱさは、南国気分を味わわせてくれます。ジュースやジャム、スイーツの材料として人気ですが、実は栄養価も豊富。ビタミンCやカリウム、食物繊維などを多く含み、美容と健康にも嬉しいフルーツです。
主に食用として栽培されているのは「クダモノトケイソウ(Passiflora edulis)」や「キミノトケイソウ(Passiflora ligularis)」などの品種です。
パッションフラワーの魅力:育てて飲んで味わう喜び
パッションフラワーの魅力は、花を楽しむだけではありません。
自分で育てて、心安らぐひとときを:パッションフラワーは比較的簡単に栽培できる植物。ベランダやお庭で育てれば美しい花を眺めながら、心安らぐ時間を過ごせます。
摘みたてハーブティーで、心身を優しく癒す:自分で育てたパッションフラワーの葉を乾燥させれば、香り高いハーブティーに。穏やかな鎮静作用で一日の疲れを癒し、質の高い睡眠をサポートしてくれます。
実ったパッションフルーツで、南国気分を味わう:食用可能な品種(Passiflora edulisなど)を育てればパッションフラワーが実を結び、パッションフルーツを収穫できることも。自分で育てたフルーツの味は、格別ですよ。
パッションフルーツの知られざる魅力
パッションフルーツは南国を思わせる鮮やかな色と独特の風味で、多くの人を魅了するトロピカルフルーツです。その魅力は以下の点に集約されます。
エキゾチックな風味と香り:パッションフルーツの特徴はなんといってもその独特の風味と香りです。甘酸っぱく爽やかな味わいは、一度食べると忘れられない印象を残します。香りもまた独特で、南国情緒あふれるエキゾチックな香りが食欲をそそります。
豊富な栄養素:パッションフルーツはビタミンC、ビタミンA、カリウム、食物繊維など、様々な栄養素を豊富に含んでいます。特にビタミンC含有量は高く、免疫力向上や美肌効果が期待できます。
多様な楽しみ方:パッションフルーツはそのまま生で食べるのはもちろん、ジュース、ジャム、ゼリー、アイスクリームなど、様々な形で楽しむことができます。また、料理やカクテルのアクセントとしても活用され食卓に彩りを添えます。
美容効果:パッションフルーツに含まれるビタミンCやポリフェノールには抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できます。また、食物繊維は腸内環境を整え美肌にもつながります。
リラックス効果:パッションフルーツの香りにはリラックス効果やストレス軽減効果があると言われています。心地よい香りは心身のリフレッシュにも役立ちます。
パッションのある暮らし
パッションフラワーとパッションフルーツ。2つの魅力を知れば、あなたもお家で栽培したくなってきませんか?美しい花を愛で、ハーブティーで心を癒し、そして、運が良ければ甘酸っぱい果実を味わう。そんなパッションフラワーのある暮らしを、ぜひ始めてみて下さい。
※パッションフラワーの危険性?
パッションフラワーは、一般的に毒性は低いとされています。しかし、品種によっては微量のシアン化合物を含むものがあり、大量に摂取すると吐き気や嘔吐などの症状を引き起こす可能性があります。安易に栽培すること自体は問題ありませんが、食用として利用する場合は注意が必要です。
品種の確認:シアン化合物を含まない品種を選びましょう。
摂取量:大量に摂取しないように注意しましょう。
ハーブティー:専門家の意見を参考に、適切な方法で淹れるようにしましょう。
体調:体調が悪い場合は、摂取を控えましょう。
子供やペット:子供やペットの手の届かない場所で栽培しましょう。
一般的に市販されているパッションフラワーは、自分で摘んでハーブティーにすることも可能ですが、安全性を確認した上、適量を守って楽しむようにしましょう。
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