top of page
執筆者の写真UR

クアシノイドとは?トンカットアリにも含まれる有効成分の正体

更新日:8月12日

「クアシノイド」という言葉を耳にしたことはありますか?恐らくほとんどの方は聞いたことすらない言葉かもしれません。しかし、実は私たちの身近な植物にも含まれており、健康効果が期待されている注目すべき成分です。


今回はこのクアシノイドについて詳しく解説し、特に注目されているトンカットアリとの関係性についても掘り下げていきます。




目次


クアシノイドとは何か?

クアシノイドは、ニガキ科植物に特徴的に含まれる苦味成分の一種です。化学的にはトリテルペノイド化合物に分類され、その構造によって様々な種類が存在します。クアシノイドは古くから薬用植物として利用されてきたニガキやキハダなどの樹皮に多く含まれており、その強い苦味から健胃薬や整腸薬として用いられてきました。


ニガキ科の代表的な植物としては、以下のものが挙げられます。

日本全土に分布する落葉高木で、樹皮や葉に強い苦味があります。この苦味成分は健胃薬として利用されることがあります。


熱帯アメリカ原産の樹木で、ニガキと同様に苦味成分を含んでいます。海外では、ハーブティーやリキュールの原料として利用されることがあります。


ニガキは、その苦味から「良薬口に苦し」ということわざの由来になったとも言われています。また、木材は緻密で美しく家具や細工物に利用されることもあります。ただし、クアッシアは日本には自生しておらず、一般的にはあまり知られていません。


クアシノイドの驚くべき効果

近年、クアシノイドは単なる苦味成分ではなく、様々な生理活性作用を持つことが明らかになってきました。主な効果としては、以下のものが挙げられます。


  • 抗炎症作用:炎症を引き起こす物質の生成を抑え、炎症反応を抑制する効果があります。

  • 抗酸化作用:体内の活性酸素を除去し、細胞の酸化を防ぐ効果があります。

  • 抗腫瘍作用:がん細胞の増殖を抑え、アポトーシス(細胞死)を誘導する効果があります。

  • 免疫調節作用:免疫細胞の働きを調整し、免疫力を高める効果があります。

  • 血糖値降下作用:血糖値の上昇を抑え、糖尿病の予防や改善に役立つ可能性があります。

これらの効果はクアシノイドの種類や濃度によって異なりますが、今後の研究によってさらに多くの効果が明らかになることが期待されています。



トンカットアリとクアシノイドの関係

トンカットアリは東南アジア原産のニガキ科植物で、古くから滋養強壮や精力増強の目的で利用されてきました。そのトンカットアリの根には、クアシノイドの一種が豊富に含まれています。トンカットアリを摂取するとテストステロン(男性ホルモン)の産生を促進する効果が報告されていますが、その背景にはこのクアシノイドが影響を与えていると、一部では考えられています。特に、ユーリコマノンというクアシノイドはテストステロンの前駆体であるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)からテストステロンへの変換を促進する作用が示唆されています。



まとめ

クアシノイドはニガキ科植物に多く含まれる苦味成分で、様々な健康効果が期待されています。また、トンカットアリに含まれるクアシノイドはその代表的な例であり、男性機能の改善や健康増進に役立つ可能性があります。


ただし、クアシノイドの効果についてはまだ研究段階のものも多く、今後のさらなる研究が期待されます。また、クアシノイドを含むサプリメントなどを摂取する際は、過剰摂取に注意し、自身の健康状態などにも留意することが大切です。




Comments


大自然 × 現代科学

古代から伝承されし大自然の叡智、

そして現代科学が解明する自然の力。

bottom of page