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これからアクアリウムを始める方へ:初心者の為の完全ガイド!

更新日:8月12日

アクアリウム


それは、美しい熱帯魚を眺めることで心が安らぎ、日々のストレスを軽減してくれる素晴らしい趣味です。しかし、小さな命を預かる以上、正しい知識と責任感が求められます。この記事では、アクアリウム初心者の方に向けて、水槽の選び方から熱帯魚の飼育方法、水草の育て方まで、基本的な知識をわかりやすく解説します。


私たちはアクアリウムがもたらす癒やしと喜びを、より多くの方々に体験していただきたいと願っています。そして、熱帯魚という小さな命を尊重し、愛情を持って接することで、心豊かなアクアリウムライフを送っていただければ幸いです。


さあ、私たちと一緒に、最高にウェルネスなアクアリウムの世界へ飛び込みましょう!



ディスカスの群遊

目次


Step 1:水槽選び

アクアリウムの主役となる水槽。どんな熱帯魚と暮らしたいか、どんな水景を描きたいか、ワクワクしながら選びましょう。


並べられた熱帯魚水槽

大きさ:あなたのスペースに合う水槽を

まずは、水槽を置く場所を決めましょう。リビングの棚の上?それとも寝室のサイドテーブル?設置場所が決まったら、その広さに合った水槽を選びます。初心者の方には、30cm~60cm程度の小型水槽がおすすめです。小さすぎると水質が不安定になりやすく、大きすぎると管理が大変になります。小型水槽は一人暮らしのお部屋にも置きやすく、水換えや掃除も比較的簡単。熱帯魚を飼い始める第一歩としては、ぴったりのサイズと言えるでしょう。


素材:ガラス?アクリル?それぞれの特性

水槽の素材は、主にガラス製とアクリル製があります。ガラス製は透明度が高く、まるで水中の世界をそのまま切り取ったような美しい景観を楽しめます。しかし、重くて持ち運びが大変で地震などで万が一落ちてしまうと、割れてしまい危険です。


一方、アクリル製はガラス製に比べて軽量で、持ち運びや設置が簡単です。落としても割れにくいので、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心。ただし、ガラス製に比べると傷がつきやすく、透明度もやや劣ります。


費用:無理なく始められる予算で

水槽の費用は大きさや素材によって異なります。小型水槽であれば、5,000円~10,000円程度で購入できます。予算に限りがある場合はセット商品を選ぶのもおすすめです。水槽、フィルター、照明などがセットになっているので、必要なものを買い揃える手間が省けます。


上記のように、大きさや素材、費用などのメリット・デメリットを踏まえた上で、あなたにとってのベストな水槽を選びましょう。



Step 2:必要な機材を揃えよう

照明やフィルターがセットになったセット商品であれば、とりあえず別途で必要な物はありません。しかし、水槽単品で購入する場合は、水を濾過するフィルターや照明は必須アイテム。他にも、夏にはクーラー、冬にはヒーター、水を安定させるエアポンプなど、状況や飼育予定のお魚に応じて機材が必要になります。


フィルターは水槽内の水をきれいに保つための装置で、濾過能力や静音性などを考慮して選びましょう。フィルターにも大きく分けて「外部フィルター」「上部フィルター」「投げ込み式フィルター」など、様々な種類があります。外部フィルターは濾過能力が高く、水槽内がスッキリと見えるのが魅力。上部フィルターは設置が簡単で、水流を作りやすいのが特徴です。投げ込み式フィルターは小型水槽に適しており、価格も手頃です。



照明は熱帯魚や水草の種類に合わせて選ぶのがポイントです。水槽内を明るく照らし、熱帯魚の健全な生育や水草の成長を促進する役割などがあります。また、水草を育てる場合は光合成に必要な光を十分に供給できる明るさが必要です。


これらの機材は、熱帯魚を健康に飼育するために欠かせないものです。水槽のサイズや飼育する熱帯魚の種類、そしてあなたの理想のアクアリウムのイメージに合わせて、必要な機材を揃えましょう。


泳ぐグッピーと鮮やかな水草

Step 3:水槽のレイアウトを考えよう

底砂を敷き水草を植えて、流木や石などを配置することで、水槽内に美しい aquascape (水景) を作り出すことができます。レイアウトはあなたの個性や創造性を発揮できる、とてもワクワクする楽しい作業です。水草は水槽内の水質を安定させるだけでなく、熱帯魚の隠れ家や産卵場所としても役立ちます。初心者の方には、丈夫で育てやすい水草がおすすめです。


底砂の種類

底砂は水槽の雰囲気をガラリと変え、熱帯魚たちの生活環境を豊かにする重要な要素です。大きく分けると、天然砂と人工砂の2種類があります。

  • 天然砂:自然の川や海から採取された砂で、ナチュラルな風合いが魅力です。大磯砂や田砂などが代表的。バクテリアが住み着きやすく水質を安定させる効果も期待できます。

  • 人工砂:焼結ガラスやセラミックなどで作られた砂で、粒の大きさが均一で扱いやすいのが特徴。ソイルやカラーサンドなどが人気で、ソイルは水草の育成に適しており、カラーサンドは水槽の雰囲気に合わせて色を選べます。


初心者におすすめの底砂

  • 大磯砂:粒が大きく、水草の根が張りやすいのが特徴です。水質を弱アルカリ性に傾ける性質があるので、アルカリ性を好む熱帯魚に適しています。

  • ソイル:水草の育成に特化した底砂で養分を多く含んでいます。弱酸性の軟水を好む熱帯魚や、水草水槽に最適です。

  • 田砂:粒が細かく自然な風合いが魅力です。コリドラスなどの底棲魚が好む底砂です。


底砂を選ぶポイント

  • 飼育する熱帯魚の種類:熱帯魚の種類によって好む底砂が異なります。事前に調べて適切な底砂を選びましょう。

  • 水槽のレイアウト:水槽の雰囲気に合わせて色や粒の大きさを選びましょう。

  • メンテナンス性:粒の大きさによって掃除のしやすさが変わります。初心者の方は粒が大きめの底砂を選ぶと良いでしょう。


底砂は水槽の環境や熱帯魚の健康に大きく影響します。あなたの水槽にぴったりの底砂を見つけて、素敵なアクアリウムライフを送りましょう。


巨大アロワナ水槽と水草レイアウト

水草の種類

水草は水槽内での役割や生育環境によって、大きく3つの種類に分けられます。


1. 有茎草

茎が伸びて成長する水草です。成長が早く、トリミング(剪定)することで水槽内の景観を自由に調整できます。初心者の方でも育てやすい種類が多く、水槽に彩りを添えてくれます。代表的な種類には、

  • アナカリス:丈夫で成長が早く、水質浄化能力も高い。

  • マツモ:金魚藻としても知られ、柔らかな葉が特徴。

  • ハイグロフィラ:鮮やかな緑色の葉が美しい。

  • ロタラ:赤やピンクの葉を持つ種類もあり、水槽を華やかに彩る。


2. ロゼット型水草

葉が地面から放射状に広がる水草です。葉の形や色が多種多様で水槽のアクセントになります。代表的な種類には、

  • アヌビアスナナ:丈夫で育てやすく初心者にもオススメ。

  • エキノドルス:種類が豊富で葉の形や色が様々。

  • クリプトコリネ:葉の色や模様が美しく、コレクターも多い。


3. 浮草

水面に浮かんで成長する水草です。光を遮ることで藻の発生を抑えたり、魚の隠れ家になったりします。代表的な種類には、

  • アマゾンフロッグピット:丸い葉が可愛らしい。

  • サルビニア・ククラータ:葉の裏側が紫色で美しい。

  • ホテイ草:メダカなどの産卵に適した浮草の代表格。


初心者におすすめの水草

  • アナカリス:丈夫で育てやすく水質浄化能力も高いので、初心者の方でも安心して育てられます。

  • マツモ:柔らかな葉が魚を傷つける心配がなく、金魚やメダカとの相性も抜群です。

  • アヌビアスナナ:丈夫で成長が遅く、レイアウトを崩しにくいので初心者の方でも気軽に楽しめます。


水草は水槽の環境や飼育する熱帯魚の種類に合わせて選びましょう。それぞれの水草の特徴を理解し適切な種類を選ぶことで、より美しいアクアリウムを作り上げることができます。


ネオンテトラの群遊

Step 4:いよいよ熱帯魚をお迎えしよう

水槽の準備が整ったら、いよいよ熱帯魚をお迎えしましょう。まずは、飼育しやすい種類から始めるのがおすすめです。ネオンテトラやグッピーなどは初心者にも飼いやすく、水槽内を華やかに彩ってくれます。熱帯魚を選ぶ際は水槽のサイズに合った数を選びましょう。過密飼育は水質悪化の原因となり、魚たちの健康を損ねる可能性があります。


また、複数の種類の熱帯魚を一緒に飼育する「混泳」を楽しむ場合はそれぞれの魚の性格や相性を事前に調べておくことが大切です。温和な性格の魚と攻撃的な性格の魚を一緒にすると、弱い魚が攻撃されてしまうかもしれません。同じ水質を好む魚同士を選ぶことも、混泳を成功させるポイントです。


Step 5:毎日の観察とメンテナンスを大切に

熱帯魚を健康に育てるためには、毎日の観察とメンテナンスが欠かせません。水温や水質をチェックし定期的に水換えを行いましょう。また、熱帯魚の様子をよく観察し異常がないか確認することも大切です。餌の量や与え方も、熱帯魚の健康に大きく影響します。



最後に

※熱帯魚を飼い始める前に知っておきたいこと

熱帯魚はデリケートな生き物です。水道水には「カルキ」と呼ばれる塩素が含まれており、熱帯魚にとっては有害です。必ず日光浴やカルキ抜きを使い、安全な水を作ってから水槽に入れましょう。また、水温も重要です。熱帯魚の種類によって適した水温は異なりますが、多くの熱帯魚は25℃前後の水温を好みます。餌の与えすぎにも注意が必要で、食べ残しは水質を悪化させる1番の原因となります。適量の餌を1日2回程度に分けて与えるのがおすすめです。


アクアリウムは、生き物と触れ合いながら癒やしと安らぎを得られる素晴らしいウェルネス空間です。この記事が、これからアクアリウムを始める方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。私たちと一緒に、熱帯魚との暮らしを楽しみ、心豊かな日々を送りましょう!


そして最後に、覚えておいてほしいことがあります。アクアリウムに正解はありません。あなたの感性で自由に水槽をレイアウトし、あなただけの水中世界を作り上げてください。魚たちが元気に泳ぎ回る姿を見れば、きっと心が癒されることでしょう。

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大自然 × 現代科学

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