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【決定版】失敗しない水槽の立ち上げ方:アクアリウム初心者でもわかる完全ガイド

更新日:8月12日

アクアリウムの世界へようこそ!これから水槽を立ち上げるあなたは、きっとワクワクしていることでしょう。しかし、初めての水槽の立ち上げ方は、分からないことだらけで不安もつきもの。そこでこの記事では、初心者の方でも安心して水槽を立ち上げられるよう、必要な知識と手順を徹底的に解説します。


水槽レイアウト

目次


水槽の立ち上げ方


事前準備:必要なものを揃えよう

水槽の立ち上げ前に、以下のものを準備しましょう。初心者の方は水槽とフィルター、照明がセットになったセットアイテムを選ぶのもオススメです。


必須アイテム

  • 水槽:飼育したい生体やレイアウトに合わせてサイズを選びましょう。

  • フィルター:水質浄化に欠かせないアイテムです。水槽サイズに合ったものを選びましょう。

  • 照明:水草を育てる場合は必須です。生体の種類に合わせて選びましょう。

  • ヒーター:熱帯魚を飼育する場合は必須です。

  • 底砂:水草を植える場合はソイル、熱帯魚の場合は砂利がおすすめです。

  • カルキ抜き:水道水に含まれる塩素を中和します。

  • バクテリア剤:水質を安定させるために役立ちます。


あると便利なアイテム

  • 水温計:水温管理に役立ちます。

  • 網:生体を掬う際に使用します。

  • ピンセット:水草を植える際に使用します。


水槽の設置:最適な場所を見つけよう

水槽を設置する場所は以下の点に注意して選びましょう。

  • 直射日光が当たらない場所:コケの発生や水温上昇の原因となります。

  • 安定した場所:水槽は重量があるため、安定した場所に設置しましょう。

  • コンセントが近い場所:フィルターや照明の電源を確保するために必要です。


水槽の中の流木と水草のズームアップ

水槽のセッティング:レイアウトを楽しもう

水槽を洗い底砂を敷き、水草や流木などのレイアウトをしましょう。この時、フィルターやヒーターも設置します。レイアウトは水槽の見た目を美しくするだけでなく、生体の生活環境を豊かにする重要な要素です。


レイアウトの基本

  1. 構図を決める:水槽を正面から見たときの構図を決めましょう。三角構図、凸型構図、凹型構図など、基本的な構図を参考にするとバランスの取れたレイアウトが作りやすくなります。

  2. 高低差を作る:底砂を傾斜させたり、流木や石を積み重ねたりして高低差を作りましょう。立体感のあるレイアウトになり生体の隠れ家にもなります。

  3. 空間を作る:水草を密に植えすぎず生体が泳ぎ回れる空間を作りましょう。また、水流を妨げないようにレイアウトすることも大切です。

  4. テーマを決める:水草水槽、熱帯魚水槽、テラリウムなど、テーマを決めてレイアウトすると統一感のある水槽になります。


レイアウトの手順

  1. 水槽を洗う:新しい水槽の場合はよく洗いよくすすぎましょう。

  2. 底砂を敷く:底砂を水槽に入れ、奥に向かって傾斜をつけると奥行き感がでます。ソイルの場合は水を入れる前に霧吹きで湿らせておくと濁りが少なくなります。

  3. フィルターとヒーターを設置する:フィルターは水槽の背面、ヒーターは水槽の側面に設置するのが一般的です。

  4. 水草を植える:ピンセットを使って水草を丁寧に植えましょう。背の高い水草は後景、背の低い水草は前景に植えるとバランスが良くなります。

  5. 流木や石を配置する:水草を植えた後に流木や石を配置します。安定するように底砂に埋め込むか、バランスよく固定しましょう。

  6. 水を静かに入れる:水槽に水を静かに入れることで、レイアウトが崩れるのを防ぎます。ソイルの場合は新聞紙などを敷いて水を注ぐと濁りが少なくなります。

  7. 照明を設置する:水草を育てる場合は照明を設置しましょう。照明時間は水草の種類に合わせて調整してください。


レイアウトの注意点

  • 生体の隠れ家を作る:水草や流木、石などを組み合わせて生体の隠れ家を作りましょう。ストレスを軽減し安心して過ごせる環境を作ることができます。

  • 水流を考慮する:フィルターからの水流が強すぎると水草が倒れたり、生体が流されたりする可能性があります。水流を調整できるフィルターを選ぶか、流木や石などで水流を弱めましょう。

  • メンテナンス性を考慮する:水草のトリミングや底砂の掃除など、メンテナンスがしやすいレイアウトにしましょう。


水槽のレイアウトはあなたの創造性を活かせる楽しい作業です。自分だけのオリジナルの水槽を作り上げて、アクアリウムライフを満喫しましょう!


水の準備:カルキ抜きは忘れずに

水道水には、殺菌のために塩素(カルキ)が含まれています。しかし、この塩素は魚や水草にとって有害です。そのため水槽に水を入れる際は、必ずカルキ抜きを使って塩素を中和する必要があります。


カルキ抜きは塩素と反応して無害な物質に変える薬剤です。液体タイプや粉末タイプなど様々な種類があり、水槽の大きさや水量に合わせて適量を使用します。カルキ抜きを使用することで生体が安心して生活できる環境を作ることができます。また、水草の成長を妨げることもありません。カルキ抜きは水槽立ち上げだけでなく、水換えの際にも必ず使用しましょう。



バクテリアの投入:水質安定の鍵

バクテリア剤を投入し水槽内にバクテリアを繁殖させます。バクテリアは、魚の排泄物や食べ残しを分解し、水質を安定させる役割を担います。


水槽に投入するバクテリア剤には、様々な種類があります。代表的なのは、硝化バクテリアと heterotrophic bacteria(従属栄養細菌)です。硝化バクテリアは、魚の排泄物に含まれる有害なアンモニアを亜硝酸に、さらに無害な硝酸塩へと変換する役割を担います。一方、heterotrophic bacteria は、食べ残しや枯れた水草などの有機物を分解し、水質悪化を防ぎます。これらのバクテリアは、水槽内に自然発生することもありますが、立ち上げ初期や水質悪化時には、バクテリア剤を添加することで、より早く水槽内の生態系を安定させることができます。バクテリア剤を選ぶ際は、水槽の種類や飼育する生体に合わせて、適切なものを選びましょう。例えば、海水水槽には、淡水水槽とは異なる種類のバクテリアが必要です。


濾過装置の稼働:フィルターを回そう

フィルターを稼働させ水槽内の水を循環させます。フィルターは物理濾過、生物濾過、化学濾過の3つの役割を担い、水質浄化に大いに貢献します。


水質チェック:アンモニア、亜硝酸に注意

水槽立ち上げ初期はアンモニアや亜硝酸濃度が上昇しやすく、生体に有害です。定期的に水質をチェックし、必要であれば水換えを行いましょう。


泳ぐネオンテトラ

生体の導入:いよいよお魚をお迎え!

待ちに待った瞬間!水質が安定したら、いよいよ生体を水槽に迎えることができます。しかし、ここでも焦りは禁物です。生体にとって快適な環境を維持するため、以下の点に注意して導入を進めましょう。


少数からスタート、徐々に増やす

最初は少数の生体から始め水槽の環境に慣れさせてから、徐々に数を増やしていくのが基本です。一度にたくさんの生体を導入すると水質が急変し、生体に悪影響を及ぼす可能性があります。


水合わせは慎重に

購入した生体を水槽に入れる前に必ず水合わせを行いましょう。水温や水質の急激な変化は、生体に大きなストレスを与えます。ショップの袋のまま水槽に浮かべ、少しずつ水槽の水を混ぜながら、時間をかけて水温と水質を合わせていきます。


おすすめの生体:水槽サイズ別

水槽のサイズによって、飼育に適した生体が異なります。ここでは、小型水槽と大型水槽それぞれにおすすめの生体を紹介します。


小型水槽(30cm以下)におすすめの生体

・グッピー:カラフルで美しい品種が多く、飼育も比較的容易で繁殖も楽しめます。


・ネオンテトラ:群泳する姿が美しく、初心者にも飼いやすい熱帯魚です。


・ミナミヌマエビ:コケ取りとしても活躍する、水槽のお掃除屋さんです。


大型水槽(90cm以上)におすすめの生体

タイガーオスカー:個性的な模様と愛嬌のある表情が魅力の大型魚です。飼育には広い水槽と十分なろ過が必要です。


ポリプテルス:古代魚独特な姿が人気です。丈夫で飼育しやすい種類が多いです。

生体の導入は計画的に

生体の導入は水槽立ち上げの最終段階であり、最も楽しみな瞬間でもあります。しかし、生体の健康を第一に考え慎重に進めることが大切です。


泳ぐコリドラス

まとめ:水槽の立ち上げは焦らずじっくりと

水槽の立ち上げは、生体が健康に暮らせる環境を作るための重要なプロセスです。焦らずじっくりと時間をかけて、理想の水槽を作り上げていきましょう。この記事が、あなたの水槽立ち上げの一助となれば幸いです。



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大自然 × 現代科学

古代から伝承されし大自然の叡智、

そして現代科学が解明する自然の力。

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