【奇跡の木】モリンガとは?その秘めたる魅力をご紹介
- UR
- 2024年5月25日
- 読了時間: 8分
更新日:2月8日
「奇跡の木」として今話題を呼んでいるスーパーフード、ご存知ですか?数あるスーパーフードの中でも栄養価の高さはトップクラス、二酸化炭素吸収率も通常の木の15倍以上。90種類以上の豊富な栄養素を含み、地球上で最も栄養価の高い可食(食用)植物としても知られるモリンガ。
この記事では、「モリンガ」の魅力を3つ厳選してご紹介していきたいと思います。

「モリンガ」
あまり聞きなれず初めて聞く方も多いのではないでしょうか?とはいえ、2025年にもなったここ日本では、既にモリンガの需要が爆発的に高まっています。
モリンガはワサビノキ科に部類される植物でインドが原産。他にもアフリカやフィリピン、オーストラリア、インドネシアなど、亜熱帯・熱帯地方に広く自生しています。近年では日本でも栽培が盛んになってきており、モリンガの注目度は更に鰻登りになる事が予想されます。この記事を読み終えた頃には、あなたもモリンガの魅力に取り憑かれているかもしれません。
モリンガの魅力3選

1. 普通の木の20倍、驚異の二酸化炭素吸収率
モリンガの秘める力、それは二酸化炭素の吸収率にあります。
※前置き
呼吸や、車、機械など、人間が化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)を燃やすことで発生するCo2ですが、地球温暖化の原因もこのCo2だとされてい。二酸化炭素が増えると、地球の平均気温が上昇、それに伴い発生する異常気象、気候変動。海水面の上昇、生態系の変化。 また、それによって食糧生産や水資源の枯渇、健康被害など。直接的ではないものの、私たち人間に巡り巡って様々な悪影響をもたらしています。

そんなCo2の排出・増加、ひいては地球温暖化に「待った!」をかける最大最強の生命群、それが地球に現存する大自然であり植物。木や植物は光合成をする際、二酸化炭素を吸収し酸素を放出する。そんな事は誰しもが周知の原理原則、本題はここから!

例えば、日本でも馴染みのある杉。この杉の二酸化炭素吸収率は年間約10kg程度。そんな杉に対して、モリンガは年間約150kgもの二酸化炭素を吸収する事が分かっています。普通の木と比較すると、その差はなんと15倍〜20倍とも言われています。
では人間の呼吸では、年間どれくらいの二酸化炭素が放出されていると思いますか?正解は約300kg。要するに人間一人あたりの呼吸に対し、杉であれば10本、モリンガであれば2本あれば、人間の呼吸による二酸化炭素は相殺されるのです。

そんなモリンガの特性を活かし、日本含め世界各地で多くの非営利団体、民間企業がモリンガの植林を積極的に行っています。
モリンガの高い二酸化炭素吸収能力は、主に以下の2つの要因によるものです。
成長速度の速さ
モリンガは成長が非常に早く、2年で3~5メートル、条件が良ければ1年で3メートル以上成長することもあります。成長が早いということは、それだけ光合成の量が多く、二酸化炭素を吸収する能力も高いことを意味します。
葉の密度
モリンガは葉が密集しており、葉の表面積が大きいため、光合成の効率が高く、多くの二酸化炭素を吸収することができます。
モリンガの持続可能な栽培
インドの研究機関ではモリンガの植林が土壌の炭素貯蔵量を増加させ、大気中の二酸化炭素濃度を低下させる効果があることが報告されています。また、アフリカの乾燥地域で行われた研究では、モリンガの植林が砂漠化防止に貢献し、同時に二酸化炭素吸収源として機能することが示唆されています。モリンガは乾燥・干ばつに非常に強く、成長が早いことから、持続可能な農業の観点からも注目されています。モリンガ栽培は、土壌の改善や砂漠化防止にも貢献、モリンガの未来に期待が高まっています。

2. 地球上で最も栄養価の高い可食植物
『可食植物=人間が食用とする植物』
比較的近年、その豊富な栄養素と様々な健康効果から、「奇跡の木」や「スーパーフード」として注目を集めているモリンガ。しかし、本当に地球上で最も栄養価の高い可食植物なのでしょうか?その根拠となる証拠や含有成分を詳しく見ていきましょう。
(1)モリンガの栄養価、他の食品との比較
モリンガは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、抗酸化物質など、計90種類以上の栄養素を含んでいます。特に注目すべき、代表的な成分に以下の栄養素があります。
ビタミン:ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB群(B1、B2、B3、B6)
ミネラル:カルシウム、カリウム、鉄、マグネシウム、亜鉛
アミノ酸:必須アミノ酸9種類を含む全18種類のアミノ酸
抗酸化物質:クロロフィル、ポリフェノール、フラボノイド、カロテノイド
また、モリンガの栄養価は他の食品と比較しても際立っています。例えば、
カルシウム:牛乳の16倍~
カリウム:トマトの13倍~
鉄分:ほうれん草の9倍~
ビタミンC:オレンジの4倍~
β-カロテン:にんじんの4倍~
ビタミンE:アーモンドの2倍~
ビタミンB2:鰻の3倍~
BCAA:鶏卵の2倍~
マグネシウム:バナナの11倍~
GABA:発芽玄米の30倍~
ポリフェノール:赤ワインの9倍~
亜鉛:ニンニクの4倍~
これらの数値はモリンガがいかに栄養豊富な食品であるかを示しています。古来よりモリンガを食用とする文化が根付いているのも納得です。ただし、含有される栄養素の正確な種類と量は、モリンガの品種、栽培条件、収穫時期などによって変動する可能性があります。

(2)モリンガの栄養価に関する科学的根拠
モリンガの栄養価については、多くの研究が行われており、その有効性が科学的に裏付けられています。
2012年に発表された研究では、モリンガの葉の粉末が、糖尿病患者の血糖値とコレステロール値を改善することが示されています。
2014年の研究では、モリンガの葉のエキスが、高血圧患者の血圧を低下させる効果があることが報告されました。
2018年の研究では、モリンガの葉の抽出物が、炎症を抑え、免疫力を高める効果があることが解明されました。 2023年
モリンガと免疫力:モリンガが免疫システムに与える影響に関する研究が盛んに行われています。モリンガに含まれる特定の化合物が、免疫細胞の活性化や抗炎症作用に寄与する可能性が示唆されています。
モリンガと腸内環境:モリンガが腸内細菌叢に良い影響を与える可能性を示す研究結果が報告されています。モリンガの摂取が、善玉菌を増やし、腸内環境を改善する可能性が期待されています。
モリンガと認知機能:モリンガが脳機能に良い影響を与える可能性を示唆する研究も出てきています。モリンガに含まれる抗酸化物質が、脳細胞を保護し、認知機能の低下を防ぐ可能性が期待されています。
これらの研究は、モリンガが単に栄養価が高いだけでなく、様々な健康効果を持つ可能性を裏付けています。
(3)モリンガの栄養価に関する注意点
モリンガは非常に栄養価の高い食品ですが、それ故、いくつかの注意点もあります。
過剰摂取:モリンガは栄養価が非常に高いため、過剰摂取すると下痢や腹痛などの症状を引き起こす可能性があります。
薬との相互作用:モリンガには、一部の薬との相互作用が報告されています。持病がある方や薬を服用している方は、医師に相談してから摂取するようにしましょう。
妊娠中・授乳中の摂取:妊娠中や授乳中のモリンガの摂取については、まだ十分な研究が行われていません。安全性を考慮し、摂取を控えることをおすすめします。
(4)モリンガの真の価値
モリンガは豊富な栄養素と様々な健康効果を持つ、まさに「奇跡の木」と言えるでしょう。しかし、その栄養価を最大限に活かすためには、適切な摂取量を守り、自身の体調や状況に合わせて摂取することが重要です。モリンガは、栄養不足の解消や健康増進に貢献できる可能性を秘めたスーパーフードです。今後の研究によって、さらに多くの効果が明らかになることが期待されます。

3. 世界三大医学アーユルヴェーダの裏付け
アーユルヴェーダが認めるモリンガの力
世界三大医学の一つ、アーユルヴェーダ。5000年以上の歴史を持つこの伝統医学は、心と身体、そして精神の調和を重視、自然の恵みを活かした健康法を提唱し、病気の治療だけでなく、予防や健康増進、若返りなどを目的としています。そのアーユルヴェーダにおいてモリンガは、300以上の病気を治すとされています。
代表的なモノとして、モリンガには以下のような効能が記されています。
消化器系の改善:便秘、下痢、胃炎、腸炎などの治療
炎症の抑制:関節炎、リウマチ、痛風の緩和
循環器系の改善:高血圧、心臓病の予防
呼吸器系の改善:喘息、気管支炎の緩和
皮膚疾患の改善:皮膚炎、湿疹、乾癬の治療
免疫力の向上:感染症の予防
精神安定作用:不安、ストレスの軽減
その他:解熱、鎮痛、強壮作用など
これらの効能は、モリンガに含まれる豊富な栄養素(ビタミン、ミネラル、アミノ酸、抗酸化物質など)や、抗炎症作用、抗菌作用、抗酸化作用などの薬理作用によるものと考えられています。

まとめ
モリンガはアーユルヴェーダの知恵と現代科学の両面から、その価値が認められているスーパーフードです。栄養価の高さ、様々な健康効果、環境への貢献など、モリンガの秘めたる可能性は計り知れません。ストレスで溢れた現代社会において、心身の健康を維持し持続可能な社会を築くために、モリンガは私たちに多くの恩恵をもたらしてくれます。
以上、「奇跡の木=モリンガ」の秘めたる力をご紹介させて頂きました。モリンガの魅力を少しでもお伝え出来たなら幸いです、読者の皆様のウェルビーイング促進、健康で幸福な未来を願っております。

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