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​次世代ブログ

LGBとは?概念やLGBT・LGBTQとの違いも徹底解説

  • 執筆者の写真: SORA
    SORA
  • 2月12日
  • 読了時間: 6分

更新日:4月4日

近年、ニュースやSNSなどで「LGB」や「LGBT」「LGBTQ」という言葉をよく見聞きするようになりましたよね。でも、「それぞれの文字が何を表しているか、実はよく知らない…」そんな方も多いのではないでしょうか?


これらの言葉は、私たちの社会にある「性の多様性」を理解するための大切なキーワードです。知っているようで意外と知らない、それぞれの言葉の意味や違い。この記事では、そんな疑問に答えるために、『LGBとは』何かを基本から、そしてLGBT、LGBTQ(さらにLGBTQ+)との違いまで、誰にでも分かるように優しく丁寧に解説していきます。性のあり方は本当に人それぞれ。多様性を理解し、尊重しあう社会への第一歩となれば嬉しいです。


LGBTQ集会

目次


  1. LGB・LGBT・LGBTQの違い

(1)LGBとは?

LGBは、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual) の頭文字を組み合わせたものです。これは主に性的指向(誰を好きになるか) に焦点を当てた用語です。

  • L = レズビアン (Lesbian)

    女性として、主に他の女性に恋愛感情や性的魅力を感じる人のこと。古代ギリシャの詩人サッポーが住んでいたレスボス島に由来すると言われています。

  • G = ゲイ (Gay)

    男性として、主に他の男性に恋愛感情や性的魅力を感じる人のこと。元々は「陽気な」という意味でしたが、20世紀に同性を愛する男性を指す言葉として広く使われるようになりました。

  • B = バイセクシュアル (Bisexual)

    男性と女性の両方、あるいは**複数のジェンダー(性別)**の人に恋愛感情や性的魅力を感じる(可能性のある)人のこと。「バイ」は「2つ」という意味ですが、必ずしも男女2つだけに限らず、多様な性別の人に惹かれる可能性を含みます。いわば性に囚われず、魂や精神的に惹かれるといったイメージでしょうか。


(2)LGBTとは?

LGBにトランスジェンダー(Transgender) を加えたものがLGBTです。これは、「好きになる性別(性的指向)」とは別の話です。生まれた時に割り当てられた性別(例えば、体は男性として生まれた)と、自分自身で認識している性別(性自認:せいじにん)が異なる人のことです。

例えば、「体は男性だけど、心は女性だと感じている」人などです。 「LGBT」は、このLGB(性的指向)に T(性自認)を加えた頭字語です。これにより、性的指向だけでなく、性自認の多様性も含めて捉えようとする考え方が示されました。


(3)LGBTQとは?

LGBTに クィア(Queer)またはクエスチョニング(Questioning) を加えたものがLGBTQです。

  • クィア (Queer):もともとは「風変わりな」といった意味で、同性愛者への侮蔑的な言葉として使われた歴史があります。しかし、近年では当事者たちがその言葉を肯定的に捉え直し、既存の性のカテゴリー(男性/女性、異性愛/同性愛など)に当てはまらない、あらゆる多様な性のあり方を包括的に示す言葉として使われることがあります。

  • クエスチョニング (Questioning):自分の性的指向や性自認がまだ定まっていない、探している途中(Questioning=問い続けている)の人々を指します。「自分の好きになる性別が分からない」「自分の性別に確信が持てない」と感じている状態です


LGBTQは、LGBTよりもさらに多くの多様な性のあり方を表現しようとする言葉なのです。


(4)なぜ言葉は変わる?「+」がつく理由

最近では、「LGBTQ」のさらに後ろに「+(プラス)」を付けて「LGBTQ+」と表現することも増えてきました。これは、L、G、B、T、Qというカテゴリーだけでは捉えきれない、さらに多様な性のあり方(セクシュアリティ)が存在することを示しています。

例えば、体の性が男女どちらとも断言できない**インターセックス(Intersex)の人、誰に対しても恋愛感情や性的魅力を抱かないアセクシュアル(Asexual)やアロマンティック(Aromantic)**の人などもいます。「+」は、こうした全ての性の多様性を含み、誰一人取り残さないという「包摂性(ほうせつせい)」の考え方を表しているのです。


言葉がLGBからLGBTへ、そしてLGBTQ(+)へと変化してきたのは、性のあり方はグラデーションであり、単純なカテゴリーには分けられないほど多様である、という理解が社会に深まってきたことの表れと言えるでしょう。


  1. 最新の動向と社会の変化

人口統計の変化

アメリカではZ世代の約3割がLGBTQと自認している調査結果があり、世界での割合も増加傾向にあり、現在では全人口が8%がLGBTQとされています日本では、人口の約8~10%がLGBTQとされ、左利きの割合とほぼ同じだとか

また、LGBTQ+全体としては、その割合は増加傾向にあると言われています。特に若い世代(Z世代など)ほど、自身の性のあり方を柔軟に捉え、LGBTQ+と自認する人の割合が高いという調査結果が、アメリカなど複数の国で出ています。これは、社会全体の理解が進み、自己認識やカミングアウトがしやすくなってきたことの表れかもしれません。


つまり、あなたの身近な友人、同僚、家族の中にも、LGBTQ+当事者がいる可能性は十分にある、ということです。(トランプ氏の再当選によって、性別は[男と女だけ]とされ、多様性の動きは低迷中ですが...。)ただし、これらの数字はあくまで調査に基づく推計値です。性的指向や性自認は非常にプライベートなことであり、調査で正直に答えることに抵抗がある人もいます。特に日本では、まだ社会的な偏見や差別を恐れてカミングアウトできない人も多いため、実際の割合はもっと高い可能性も指摘されています。数字はあくまで参考程度に捉えるのが良いでしょう。


知っておきたい基礎知識

LGBやLGBTQについて理解を深める上で、いくつか補足しておきたい点があります。

  • 「性的指向」と「性自認」は別もの

    「誰を好きになるか(性的指向)」と「自分をどの性別と認識するか(性自認)」は、それぞれ独立した要素です。例えば、トランスジェンダー(性自認)の人が、異性を好きになることも、同性を好きになることも、両性を好きになることもあります。

  • カミングアウトは本人の意思で

    自分の性的指向や性自認を他者に伝えること(カミングアウト)は、非常に個人的で勇気のいることです。本人の許可なく他人が暴露すること(アウティング)は、例え家族であっても絶対に避けましょう。

  • 旅行する時の注意点

    国や地域によって、同性間の関係に関する法律や、社会的な受容度は大きく異なります。LGBの方が海外旅行をする際は、訪問先の状況を事前に調べておくことが大切です。

  • 日本の法的状況

    日本では、まだ同性婚は法的に認められていません。しかし、一部の自治体ではパートナーシップ制度が導入されたり、2023年には「LGBT理解増進法」が施行されたりと、少しずつですが社会の理解と法整備を進めようという動きはあります。



  1. LGBとは?多様性を理解しよう

『LGBとは』何か、そしてLGBT、LGBTQ(+)との違い、少しクリアになったでしょうか?


  • LGB:主に性的指向(誰を好きになるか)の多様性(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル)。

  • LGBT:LGBに性自認の多様性(トランスジェンダー)を加えたもの。

  • LGBTQ(+):さらにクィアやクエスチョニングなど、より広い範囲の性のあり方を含み、**「+」**はカテゴリーに収まらない全ての多様性を示す。


それぞれ異なる概念を持ちながら、社会の多様性を尊重するための重要なキーワードです。今後も理解を深め、包摂的な社会を築くための議論が求められるでしょう。これらの言葉の違いを知ることは、私たちの周りにいる様々な性のあり方を持つ人々を理解するための、大切な第一歩です。


大切なのはレッテルを貼ることではなく、一人ひとりが持つ多様な個性や生き方を尊重し、誰もがありのままで安心して暮らせる社会を築いていくこと。言葉への理解を深めることが、そのための優しい眼差しを育むきっかけになることを願っています。

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