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執筆者の写真Renta

CBDの真実:世界が認める可能性と日本の閉塞感を打ち破る

古来より「和を以て貴しとなす」の精神を大切にしてきた日本。しかし、その美徳の裏側には、異端を排除し同調を強いる影が潜んでいる。大麻草由来の成分であるCBD(カンナビジオール)に対しても、根拠のないネガティブな情報が蔓延しその可能性を閉ざしている現状は、まさにその縮図とも言えるだろう。


CBDは世界中で研究が進み、その多岐にわたる可能性が明らかになってきた。WHO(世界保健機関)もCBDの安全性と医療への応用の可能性を公に認めている。しかし日本では依然として、CBDに対する偏見や誤解も根強い。それは、一部の業界や政治的要因が絡み合い、意図的にネガティブな情報を流布しているためだ。だが真実は一つ、CBDは我々の健康と幸福に貢献する大きな可能性を秘めている。


この記事では、世界的にも権威があり信頼できるCBD研究やWHOの見解などを基に、CBDの真実の姿を明らかにし、日本における閉塞感を打ち破る一助となることを目指す。


大麻のズームアップ

目次



3つのCBDオイル

CBDの真実:大麻草の持つ二つの顔

CBDは大麻草に含まれる主要な化合物の一つ。大麻草にはCBD以外にもTHC(テトラヒドロカンナビノール)と呼ばれる向精神作用を持つ成分(いわゆるハイやブリブリ)が含まれているため、日本では戦後長らく「悪」として扱われてきた。しかしCBDには向精神作用がなく、依存性も低いことが科学的に証明されている。


CBDは我々の体内に存在する「エンドカンナビノイドシステム」に作用することで様々な効果を発揮する。このシステムは食欲、睡眠、免疫機能、疼痛、気分など、様々な生理機能の調節に関わっている重要な生体システムだ。CBDはこのシステムを活性化することで心身のバランスを整え、健康を維持・促進させる。


研究される大麻とCBD

世界が認めるCBDの可能性

世界ではCBDの研究が急速に進み、その驚くべき可能性が次々と明らかになっている。例えば、


  • てんかん:難治性てんかんに対するCBDの有効性が認められ、既に医薬品として承認されている国も多々ある。

  • 不安障害:2024年に行われたメタ分析では、CBDが不安障害、特に社交不安障害の症状を軽減する可能性が示唆された。

  • 慢性疼痛:2020年の研究では、CBDが慢性疼痛、特に神経障害性疼痛や線維筋痛症の患者の疼痛レベルと生活の質を向上させる可能性が示された。

  • 睡眠障害:2023年の研究では、CBDが睡眠の質を改善し、不眠症の症状を軽減する可能性が報告された。

  • その他:抗炎症作用、抗酸化作用、神経保護作用など、CBDには様々な可能性が秘められており、がんやアルツハイマー病などの難病に対する効果も期待されている。


これらの研究成果は世界でも権威のある研究所や大学、医療機関によって発表されており、その信頼性は極めて高い。


WHOの見解:CBDの安全性を保証

WHOは2017年に既に、CBDに関する薬物依存専門委員会 (ECDD)発表にて「CBDは一般的に安全であり依存性もなく、乱用の可能性は低い」と結論付けている。さらに、CBDには様々な医療への応用の可能性があり、さらなる研究が必要であることも強調していた。それから7年が経過した2024年現在、数多くの学者や専門家、研究機関によってCBD研究は世界中で行われ、その有用性や可能性は既に多くの場面で証明されている。




日本におけるCBDの現状と課題

日本においては、CBDは依然として「大麻」というネガティブなイメージに縛られる人も多く、その可能性が正当に評価されていない。一部の業界や政治的要因が絡み合い、CBDに関する誤解や偏見を助長している現状は、看過できない。しかし、世界の流れは確実に変化している。多くの国々がCBDの医療への応用を認め市場も急速に拡大している。


CBDの可能性を最大限に引き出し、健康と幸福に貢献していくべき時が来ている。日本も、この流れに乗り遅れるわけにはいかない(もう遅れているが...。)。我々一人ひとりがCBDに関する正しい知識を身につけ、偏見や誤解を払拭していくことが重要だ。


日本のCBD市場

とは言え、日本でもCBD市場の拡大は目覚ましいモノがある。矢野経済研究所の調査によると2022年の国内CBD製品市場規模は259億円と推計され、前年比133.3%の成長を遂げた。そして2025年には、1,000億円規模に達するとの予測もある。この成長の背景には、CBDに対する消費者の関心や健康意識の高まり、そして法規制の緩和などがある。特に、若年層を中心にCBDの持つリラックス効果や健康増進効果に注目が集まっている。


しかし、日本におけるCBD市場は依然として多くの課題を抱えている。


  • 法規制:CBD製品の製造・販売に関する規制が厳しく、参入障壁が高い。

  • 情報不足:CBDに関する正しい情報が不足しており、消費者の誤解や不安を招いている。

  • ネガティブなイメージ:「大麻」という言葉のイメージから、CBDに対してもネガティブな印象を持つ人が多い。



大麻草の前でCBDオイルを摂取する女性

CBDの希望に満ちた未来

日本だけでなく、世界では大麻やCBD市場が急速に成長しており、2030年には163億8000万ドル(約2兆3751億円(1ドル145円で計算))規模に達すると言われている。今後もCBDに関する研究はますます進み、新たな可能性が発見されるのも時間の問題だろう。


この記事を通してCBDの真実の姿を知り、その可能性を感じていただけたなら幸いである。我々は古い価値観や偏見に囚われない多様性な時代を生きている。CBDもまた、その象徴の一つと言えるだろう。真実を見極める目と未来を切り拓く勇気を持ち、CBDの可能性を共に探求していこうではないか。

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大自然 × 現代科学

古代から伝承されし大自然の叡智、

そして現代科学が解明する自然の力。

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