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心と身体の繋がりを探る、チャラカ・サンヒター「シャリーラ・スターナ」の教え

インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」の古典医学書「チャラカ・サンヒター」は、全8章から構成されており、その第4章である「シャリーラ・スターナ(Sharira Sthana)」は、人体の構造と機能、そして心と身体の密接な関係について深く掘り下げた章です。


現代社会において、心身の健康はますます重要なテーマとなっています。ストレスや生活習慣の乱れが心身に悪影響を及ぼし、様々な疾患を引き起こすことが明らかになっているからです。本記事では、シャリーラ・スターナの内容を紐解きながら、アーユルヴェーダの人体観、心と身体の繋がり、そして現代社会における健康への示唆について詳しく解説します。


人体観 シャリーラ・スターナ

目次


シャリーラ・スターナとは?:アーユルヴェーダの解剖学・生理学

シャリーラ・スターナはサンスクリット語で「身体の章」を意味します。アーユルヴェーダの解剖学、生理学、発生学の基礎を理解する上で欠かせない知識が詰まっています。


シャリーラ・スターナの構成

シャリーラ・スターナは全部で8章から構成されており、各章では特定のテーマについて詳しく解説されています。

  • 第1章:人体の構成要素(ドーシャ、ダートゥ、マラ)

  • 第2章:受精と胎児の発育

  • 第3章:人体の各組織(ダートゥ)の解説

  • 第4章:人体の各器官(スロータス)の解説

  • 第5章:骨格系、筋肉系、神経系などの解説

  • 第6章:血液、リンパ液、精液などの解説

  • 第7章:心臓、肺、胃、腸などの解説

  • 第8章:脈診による診断法


シャリーラ・スターナの特徴

シャリーラ・スターナは以下の特徴を持っています。

  • 包括的な人体観:身体の構造や機能だけでなく、精神や魂との関係性も重視しています。

  • 詳細な解剖学的知識:現代医学の解剖学にも通じる詳細な知識が記載されています。

  • 生理機能の理解:各器官や組織の機能、そしてそれらがどのように連携して生命活動を維持しているかを解説しています。

  • 心身の相互作用:心と身体は密接に繋がっているという考え方を重視し、心の状態が身体に与える影響についても言及しています。


シャリーラ・スターナ チャクラ

シャリーラ・スターナが語る人体観:心と身体は不可分

シャリーラ・スターナは人間を肉体、精神、魂の三位一体として捉え、これらの調和が健康に不可欠であると考えています。


ドーシャ、ダートゥ、マラ:生命を構成する要素

  • ドーシャ:ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)の3つの生命エネルギー。体質や性格、生理機能を決定します。

  • ダートゥ:血液、筋肉、脂肪、骨、骨髄、神経、生殖組織の7つの組織。身体の構造と機能を支えます。

  • マラ:尿、便、汗などの排泄物。体内の老廃物を排出することで、健康を維持します。


ドーシャ、ダートゥ、マラの概念は紀元前1500年頃に成立したとされるインド最古の聖典「ヴェーダ」にその起源を見ることができます。ヴェーダは、宇宙の真理や自然法則、人間の生き方などを包括的に記したものであり、アーユルヴェーダもその一部として発展してきました。ヴェーダ哲学では、宇宙は「空(アーカーシャ)」「風(ヴァーユ)」「火(テージャス)」「水(アパス)」「地(プリティヴィ)」の五元素から成り立つと考えられています。そして、この五元素が様々な組み合わせで結合することで物質や生命が誕生するとされています。ドーシャの概念もこの五元素の組み合わせによって説明されています。


  • ヴァータ(風):空と風の元素から成り立つ

  • ピッタ(火):火と水の元素から成り立つ

  • カパ(水):水と地の元素から成り立つ


チャラカ・サンヒターにおける体系化

紀元前6世紀頃、伝説的な医師チャラカによって編纂された「チャラカ・サンヒター」においてドーシャ、ダートゥ、マラの概念はさらに体系化され、アーユルヴェーダの基礎理論として確立されました。チャラカ・サンヒターでは、ドーシャのバランスが健康に不可欠であるとされ、ドーシャの乱れが病気の原因になると考えられています。また、ダートゥは身体を構成する要素、マラは体内の老廃物として定義され、これらのバランスも健康維持に重要であるとされています。


シャリーラ・スターナは、人間を単なる肉体的な存在としてではなく、精神や魂と深く結びついた存在として捉えています。心と身体は互いに影響し合い、どちらか一方のバランスが崩れると、もう一方にも影響を及ぼし、最終的には健康全体を損なうと考えられています。


心と身体の相互作用:プラーナ(生命エネルギー)

アーユルヴェーダではプラーナと呼ばれる生命エネルギーが、心と身体を繋ぐ重要な役割を果たすとされています。プラーナは呼吸を通して体内に取り込まれ、全身に循環することで生命活動を維持しています。また、プラーナは思考や感情にも影響を与え、心の状態を左右すると考えられています。例えば、ストレスや不安を感じるとプラーナのバランスが乱れ、身体に様々な不調が現れることがあります。逆に、リラックスしたり瞑想したりすることでプラーナのバランスを整え、心身の健康を促進することができます。


五感と心の関係:感覚器官を通して心は影響を受ける

シャリーラ・スターナでは五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)もまた心と身体の繋がりにおいて重要な役割を果たすとされています。私たちは五感を通して外界の情報を取り込み、それを脳で処理することで感情や思考を生み出します。例えば、美しい景色を見たり、心地よい音楽を聴いたりすることで、心が安らぎリラックスすることができます。逆に、不快な光景を見たり騒音にさらされたりすることで、ストレスを感じ、心身に悪影響を及ぼすこともあります。シャリーラ・スターナは五感を適切に使い、心地よい刺激を受けることで、心のバランスを整え健康を維持することの重要性を教えてくれます。


意識(アートマン)の存在:身体を超えた自己

シャリーラ・スターナは肉体的な身体を超えた意識(アートマン)の存在を認めています。アートマンは永遠不滅の魂であり、個人の真の自己であると考えられています。アーユルヴェーダでは、心身の健康はこのアートマンが本来の状態にある時に達成されるとされています。つまり、身体的な健康だけでなく精神的な安定や魂の成長も、真の健康には欠かせない要素なのです。


シャリーラ・スターナで解説される人体の構成要素

シャリーラ・スターナで解説される人体の構成要素:ドーシャ、ダートゥ、マラ

シャリーラ・スターナでは人体を構成する要素としてドーシャ(生命エネルギー)、ダートゥ(組織)、マラ(排泄物)の3つを挙げています。


ドーシャ(Dosha):生命エネルギーのバランス

ドーシャはサンスクリット語で「不純なもの」という意味を持ち、体内の物質代謝や生理機能を司る生命エネルギーです。アーユルヴェーダでは、ドーシャは3種類に分類されます。

  • ヴァータ(Vata): 風のエネルギー。運動、呼吸、循環、神経伝達などを司ります。

  • ピッタ(Pitta): 火のエネルギー。消化、吸収、代謝、体温調節などを司ります。

  • カパ(Kapha): 水のエネルギー。体の構造、潤滑、安定、免疫などを司ります。


これらのドーシャは全ての人の中に存在しますが、その割合は人によって異なります。このドーシャのバランスが、その人の体質や性格、健康状態を決定すると考えられています。ドーシャのバランスが崩れると様々な身体的・精神的な不調が現れる可能性があります。例えば、ヴァータの過剰は不安や不眠、ピッタの過剰は炎症や怒り、カパの過剰は体重増加や無気力などを引き起こすことがあります。


ダートゥ(Dhatu):身体を構成する7つの組織

ダートゥはサンスクリット語で「組織」を意味し、身体を構成する7つの要素を指します。

  1. ラサ(Rasa): 血漿。栄養を運び、身体を潤します。

  2. ラクタ(Rakta): 血液。酸素を運び、生命活動を維持します。

  3. マーンサ(Mamsa): 筋肉。身体を動かし、力を生み出します。

  4. メーダ(Meda): 脂肪。エネルギーを蓄え、身体を保護します。

  5. アスティ(Asthi): 骨。身体を支え、構造を維持します。

  6. マッジャー(Majja): 骨髄。血液を作り出し、神経系を保護します。

  7. シュクラ(Shukra): 生殖組織。生殖機能を司り、生命を創造します。


これらのダートゥはそれぞれ異なる機能を持ち、互いに連携し合って身体を構成しています。ドーシャのバランスが崩れるとダートゥの生成や機能にも影響が及び、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。


マラ(Mala):体内の老廃物

マラはサンスクリット語で「老廃物」を意味し、体内で不要になった物質を指します。主なマラとしては尿、便、汗などがあります。アーユルヴェーダではマラを適切に排出することが健康維持に不可欠だと考えられています。マラが体内に蓄積すると、ドーシャのバランスを乱し、様々な病気の原因になるとされています。


シャリーラ・スターナは、ドーシャ、ダートゥ、マラのバランスが健康に不可欠であることを教えてくれます。これらの要素は互いに影響し合いながら、私たちの生命活動を支えています。アーユルヴェーダの知恵を活かし、これらのバランスを整えることで、私たちはより健康でより活力に満ちた生活を送ることができるでしょう。


シャリーラ・スターナで解説される生命エネルギーの通り道(スロータス)

シャリーラ・スターナでは人体を構成する各器官を「スロータス(Srotas)」と呼び、生命エネルギー(プラーナ)や栄養素、老廃物などが流れる通路として捉えています。スロータスは全身に網の目のように張り巡らされており、それぞれの器官が独自の機能を果たしながら互いに連携し合って生命活動を維持しています。


主なスロータスとその機能

シャリーラ・スターナでは13種類の主要なスロータスが解説されています。

  1. プラーナヴァーハ・スロータス(Pranavaha Srotas): 呼吸器系。呼吸を通してプラーナ(生命エネルギー)を取り込み、全身に供給します。

  2. アンナヴァーハ・スロータス(Annavaha Srotas): 消化器系。食物を消化・吸収し、栄養を全身に届けます。

  3. ウドゥカヴァーハ・スロータス(Udakavaha Srotas): 水分代謝系。水分バランスを調節し、体内の水分循環を維持します。

  4. ラサヴァーハ・スロータス(Rasavaha Srotas): リンパ系。リンパ液を循環させ、免疫機能をサポートします。

  5. ラクタヴァーハ・スロータス(Raktavaha Srotas): 循環器系。血液を循環させ、酸素や栄養を全身に届けます。

  6. マーンサヴァーハ・スロータス(Mamsavaha Srotas): 筋肉系。身体を動かし、力を生み出します。

  7. メーダヴァーハ・スロータス(Medovaha Srotas): 脂肪組織。エネルギーを蓄え、身体を保護します。

  8. アスティヴァーハ・スロータス(Asthivaha Srotas): 骨格系。身体を支え、構造を維持します。

  9. マッジャーヴァーハ・スロータス(Majjavaha Srotas): 神経系。感覚器官からの情報を伝達し、身体の機能を制御します。

  10. シュクラヴァーハ・スロータス(Shukravaha Srotas): 生殖器系。生殖機能を司り、生命を創造します。

  11. ムートラヴァーハ・スロータス(Mutravaha Srotas): 泌尿器系。尿を生成し、体内の老廃物を排出します。

  12. プルリシャヴァーハ・スロータス(Purishavaha Srotas): 排便系。便を生成し、体内の老廃物を排出します。

  13. スヴェダヴァーハ・スロータス(Svedavaha Srotas): 発汗系。汗を生成し、体温調節を行います。


スロータスの重要性:健康維持と病気予防

スロータスは生命エネルギーや栄養素がスムーズに流れることで、身体の機能が正常に保たれます。しかし、スロータスが詰まったり流れが滞ったりすると、ドーシャのバランスが崩れ様々な病気の原因になると考えられています。例えば、

  • プラーナヴァーハ・スロータスの詰まり:呼吸器系の病気(喘息、気管支炎など)

  • アンナヴァーハ・スロータスの詰まり:消化器系の病気(消化不良、便秘、下痢など)

  • ラクタヴァーハ・スロータスの詰まり:循環器系の病気(高血圧、動脈硬化など)


アーユルヴェーダではスロータスの浄化と活性化が、健康維持と病気予防に不可欠だとされています。


シャリーラ・スターナにおける健康と病気

シャリーラ・スターナにおける健康と病気:心身のバランスが鍵

シャリーラ・スターナは健康と病気について、現代医学とは異なる独自の視点で解説しています。ここでは、その特徴的な考え方と現代社会における健康への示唆について詳しく見ていきましょう。


健康とは何か?:ドーシャ、ダートゥ、マラの調和

シャリーラ・スターナでは健康を「サールヴァ・サトヴァ・ウパラム・シャリーラム(sarva satva upalam shariram)」という言葉で表現しています。これは、「全ての存在(satva)が調和し、支え合っている状態の身体(shariram)」という意味です。具体的には、

  • ドーシャのバランス:ヴァータ、ピッタ、カパの3つのドーシャが、その人の生まれ持った体質(プラクリティ)に沿って、適切なバランスで存在している状態。

  • ダートゥの正常な機能:7つの組織(ダートゥ)が、それぞれ正常に機能し、互いに連携して働いている状態。

  • マラの適切な排出:尿、便、汗などの老廃物(マラ)が、適切な量とタイミングで排出されている状態。

  • アグニ(消化力)の正常な働き:食べ物を適切に消化・吸収し、栄養を全身に供給できる状態。

  • 精神の安定:心が穏やかでストレスやネガティブな感情に振り回されない状態。

これらの要素が全て満たされている時、人は真の健康を享受できるとされています。


病気とは何か?:ドーシャのアンバランスとアーマの蓄積

シャリーラ・スターナでは病気は「ドーシャのアンバランス」と「アーマ(未消化物)の蓄積」によって引き起こされると考えられています。

  • ドーシャのアンバランス:不適切な食事、生活習慣の乱れ、精神的なストレスなどによって、ドーシャのバランスが崩れると、身体の機能が低下し、病気になりやすくなります。

  • アーマの蓄積:消化不良や不適切な食事によって、アーマと呼ばれる未消化物が体内に蓄積すると、スロータス(器官)の働きを阻害し、様々な病気の原因となります。


アーユルヴェーダでは病気の治療はドーシャのバランスを整え、アーマを排出することで、身体が本来持つ自然治癒力を引き出すことを目指します。


現代社会における健康への示唆:心身のバランスを整えることの重要性

シャリーラ・スターナが説く健康観は現代社会においても重要な示唆を与えてくれます。ストレス社会と言われる現代では、多くの人々が心身のバランスを崩し様々な慢性的な不調を抱えています。シャリーラ・スターナは私たちに、

  • 自然のリズムに合わせた生活:早寝早起き、規則正しい食事、適度な運動など

  • 体質に合った食事:自分のドーシャに合った食材や調理法を選ぶ

  • 心のケア:瞑想やヨガなどを通して、ストレスを軽減し、心の平静を保つ


ことの重要性を教えてくれます。これらの教えは、現代人が健康的な生活を送るためのヒントとなり、病気の予防や改善に役立つ可能性があります。


シャリーラ・スターナと現代医学

シャリーラ・スターナと現代医学:共通点と相違点

シャリーラ・スターナは古代インドの医学体系であるアーユルヴェーダに基づいた人体観を提示しています。一方、現代医学は科学的な根拠に基づいた人体理解を基盤としています。ここでは、シャリーラ・スターナと現代医学の人体観における共通点と相違点について探っていきます。


共通点:人体を構成する要素への深い洞察

シャリーラ・スターナと現代医学はどちらも人体を構成する要素について深く探求しています。

  • 器官と組織:シャリーラ・スターナにおける「スロータス」は、現代医学の器官系に相当し、それぞれの器官の構造や機能について詳細な記述があります。また、「ダートゥ」は、現代医学における組織(血液、筋肉、脂肪など)と類似した概念です。

  • 生理機能:シャリーラ・スターナは消化、吸収、代謝、循環、排泄など、基本的な生理機能について詳しく解説しており、現代医学の生理学と共通する部分が多く見られます。

  • 病気の原因:シャリーラ・スターナは病気の原因を体内の不調和(ドーシャのアンバランス、アーマの蓄積など)と捉える点で現代医学の「ホメオスタシス(恒常性)の維持」という概念と共通しています。


相違点:心と身体、そして精神(魂)の関係性

シャリーラ・スターナと現代医学の最も大きな違いは心と身体、そして精神(魂)の関係性に対する考え方です。

  • 心身相関:シャリーラ・スターナは心と身体は密接に関連しており、互いに影響し合っているという「心身相関」の考え方を重視しています。一方、現代医学は、心と身体を別々のものとして扱う傾向があり、精神的な要因が身体の健康に与える影響については、まだ十分に解明されていない部分もあります。

  • プラーナ(生命エネルギー):シャリーラ・スターナはプラーナと呼ばれる生命エネルギーが心身に活力を与え、健康を維持する上で重要な役割を果たすと考えています。現代医学ではプラーナに相当する概念は存在しませんが、エネルギー代謝や神経伝達など、生命活動に関わる様々なメカニズムが解明されています。

  • 意識(アートマン)の存在:シャリーラ・スターナは肉体を超えた意識(アートマン)の存在を認め、心身の健康はアートマンが本来の状態にある時に達成されると考えています。現代医学では意識や魂といった概念は科学的に証明されていませんが近年、脳科学や心理学の分野で意識や精神活動に関する研究が進められています。


現代医学への応用:アーユルヴェーダの知恵を活かす

シャリーラ・スターナの教えは現代医学の限界を補完し、より包括的な医療の実現に貢献できる可能性があります。例えば、

  • 心身医学:シャリーラ・スターナは、心と身体の相互作用を重視しており、現代医学の心身医学分野に新たな視点をもたらす可能性があります。

  • 予防医学:シャリーラ・スターナは、病気の予防を重視しており、生活習慣病の予防や健康増進に役立つ可能性があります。

  • 統合医療:シャリーラ・スターナに記載されている薬草療法や浄化療法は、現代医学の治療と組み合わせることで、相乗効果を発揮する可能性があります。


シャリーラ・スターナと現代医学の融合

シャリーラ・スターナと現代医学はそれぞれ異なる視点から人体を捉えていますが、両者の知識を融合させることでより深く人間を理解し、より効果的な医療を提供できる可能性があります。古代インドの叡智と現代科学の知見が融合することで、心身ともに健康で豊かな人生を送るための新たな道が開かれるでしょう。


シャリーラ・スターナ 価値観

シャリーラ・スターナから学ぶホリスティックな健康観

シャリーラ・スターナはアーユルヴェーダの根幹をなす人体観を私たちに示してくれます。それは心と身体、そして精神(魂)が不可分であり、それらの調和が真の健康をもたらすという考え方です。現代社会において、私たちはストレスや不規則な生活など、心身に悪影響を与える様々な要因にさらされています。シャリーラ・スターナの教えはこのような現代社会において、心身のバランスを取り戻し真の健康と幸福を手に入れるためのヒントを与えてくれます。ドーシャ、ダートゥ、マラ、スロータス、そしてプラーナ。これらの概念を理解し、日々の生活に取り入れることで、より健康、より活力に満ちた生活を送ることができるでしょう。それは古代インドの叡智が現代を生きる私たちに贈る、最高のギフトと言えるかもしれません。

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大自然 × 現代科学

古代から伝承されし大自然の叡智、

そして現代科学が解明する自然の力。

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