【真犯人?】ケネディ暗殺文書の公開と全貌
- Renta
- 3月29日
- 読了時間: 7分
1963年11月22日、ダラスの青空の下で響いた凶弾。アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディの命を奪ったこの事件は、半世紀以上が経過した今なお、深い謎と陰謀の香りを漂わせている。
「リー・ハーヴェイ・オズワルドによる単独犯行」
これが公式見解とされているが、本当にそうなのか?近年、長らく封印されてきた暗殺関連の機密文書が、トランプ氏の大統領令とともに次々と陽の目を見ることになった。それは、歴史の闇に葬られた真実への扉を開くものなのか?それとも、巧妙に仕組まれた新たな目くらましなのか…?この記事では、公開されたケネディ暗殺文書を巡る動きと、そこに潜むかもしれない「裏の意図」、そして未だ解明されぬ「真犯人」の影に迫ります。

目次
封印は解かれたのか?ケネディ暗殺文書公開
ケネディ大統領暗殺という衝撃的な事件の真相を巡っては、直後から様々な憶測や陰謀論が飛び交っていた。公式調査委員会(ウォーレン委員会)は早々にオズワルド単独犯行説を結論づけたが、多くの国民はその単純すぎる結論に納得できず、事件に関連する文書の公開を求める声が高まった。
その声に応える形で、1992年には「JFK暗殺記録収集法」が制定され、政府が保有する関連文書の段階的な公開が始まった。しかし、国家安全保障などを理由に多くの文書は一部が黒塗りにされたり、公開そのものが見送られたりしていた。風向きが変わったのは、ドナルド・トランプ政権下だ。彼は「すべてを公開する」と宣言し、2017年から2018年にかけて数千点の文書が公開した。それでもなお、一部の文書は「機密性が高い」として公開が見送られ、陰謀論者たちの疑念はむしろ深まる結果となっていた。
そして、最新の動きとして注目されるのが、2025年3月18日のケネディ暗殺文書公開だ。再び大統領に就任したトランプ氏の指示により、約8万ページ、ファイル数にして2,000以上に及ぶ文書が公開された。中には、これまで編集されていた部分が*「未編集」*の状態で公開されたものも含まれるとされ、大きな話題を呼んでいる。
【主なケネディ文書公開の経緯】
公開時期(目安) | 公開規模(概算) | 特記事項 |
2017年~2018年 | 約3,800文書 | トランプ前政権下での公開。一部(約440文書)は完全保留 |
2021年~2022年 | 数千文書 | バイデン政権下での段階的公開 |
2023年4月~6月 | 約2,600文書+α | 残りの文書の共同レビューと追加公開 |
2025年3月18日 | 約80,000ページ以上 | トランプ大統領指示による主要リリース(未編集文書含む) |
長年の封印を経て、ついに大量の文書が公開された…。しかし、これで本当に事件の「全貌」が明らかになったのでしょうか?それとも、これは壮大な物語の新たな序章、あるいは更に混迷を呼ぶ陰謀に過ぎないのでしょうか?
公開文書が語るモノと「語らない」モノ
公式には、ウォーレン委員会が導き出した「オズワルド単独犯行説」が、ケネディ暗殺の結論とされている。しかし、公開された文書の中には、この公式見解に疑問符を投げかけるような断片的な情報も含まれていると指摘されている。
例えば、CIAやFBIが事件以前からオズワルドの動向を把握していたこと、彼がキューバやソ連と接触していた可能性、事件後の調査における情報機関の不可解な動きなどが、文書から垣間見えると言われている。また、オズワルド以外の狙撃手の存在を示唆するような証言や、物的証拠に関する疑問点なども、改めて注目を集めている。
しかし、期待された「決定的証拠」、例えば、真犯人を名指しするような文書や、陰謀の具体的な計画を示すような記録は、残念ながら今回の大量公開でも見つかっていない、というのが大方の発表だ。公開された情報はむしろ、新たな疑問や憶測を生み出し、事件の謎をさらに深めている側面もあると言うわけだ。まるで、迷宮の出口を示唆するかに見えて、さらに奥へと誘い込む罠のように…。
裏読み?公開文書に隠された意図とは【陰謀論的考察】
都市伝説や陰謀論を好む層の間では、この文書公開の動きそのものに、裏の意図があるのではないかと囁かれている。単純に「真実を明らかにするため」だけではない、別のシナリオが存在する可能性はないのか?個人的な見解も踏まえ、いくつか見ていこう。
【説①公開されたのは「ガス抜き」情報は操作されている説】
そもそも、政府が公開する文書が、本当に「ありのまま」だと信じられるでしょうか?一部では、今回公開された文書は、国民の「知りたい」という欲求を満たし、これ以上の追及をかわすための**「ガス抜き」**に過ぎないのではないか、という見方があります。本当に都合の悪い情報、真犯人や国家機関の深い関与を示すような核心部分は、事前に巧妙に削除・編集され、公開用に「整えられた」ものが出されているのではないか、という疑念です。つまり、公開は真実解明ではなく、むしろ真実隠蔽の最終段階なのかもしれない…。
【説②:トランプの壮大な「ヒーローショー」支持獲得のパフォーマンス説】
なぜ、トランプ氏はこれほどまでにケネディ文書の公開にこだわるのでしょうか?彼が戦いを挑むと公言する*「ディープステート」*。その存在を国民に印象付け、自らを「闇の勢力と戦うヒーロー」として演出することで、国民の支持を盤石にするための壮大なパフォーマンスではないか、という穿った見方も存在します。ケネディ暗殺というアメリカ国民のトラウマに触れ、「隠された真実を暴く」という姿勢を見せることは、彼の政治的イメージアップに繋がる可能性が高く、実際そうなっている。「真実の解明」は二の次で、自身の政治的利益こそが真の目的ではないか、というわけです。
これらの説が真実かどうかは分からない。しかし、権力の裏側では常に様々な思惑が渦巻いていることを考えると、単純に額面通り受け取るのは早計であることは間違いない。
真犯人は誰なのか?囁かれる黒幕たち
ケネディ暗殺文書公開後も真犯人の存在はなく、オズワルド単独犯行説が更に裏付けられる結果となりつつある。しかし、多くの人々が抱く「本当に一人であんなことが可能なのか?」という素朴な疑問は、今も消えていない。では、もしオズワルドが単独犯でないとしたら、真犯人は、あるいは黒幕は誰なのか?
実は、これまで様々な組織や人物が「真犯人」として名前を挙げられていた。
CIA(中央情報局)説:ケネディ大統領の対キューバ政策や組織解体構想に不満を持つCIAの一部勢力が関与した?
マフィア説:ケネディ政権によるマフィアへの締め付けに対する報復?
キューバ(カストロ政権)説:CIAによるカストロ暗殺計画への報復?あるいは亡命キューバ人組織の関与?
ソ連(KGB)説:冷戦下における敵国指導者の排除?
軍産複合体説:ベトナム戦争からの撤退を示唆していたケネディ大統領に反発する軍部や兵器産業の陰謀?
副大統領リンドン・ジョンソン説:大統領の座を狙う野心からの犯行?
そして…ディープステート説:国家の裏で糸を引く「影の政府」が、自らの意に沿わない大統領を排除した?
これらの説は、それぞれにもっともらしい根拠(とされるもの)が語られる一方で、決定的な証拠はなく、矛盾点も指摘されている。公開された文書も、これらの説を決定的に裏付けるものでも、完全に否定するものでもないようだ。情報は錯綜し、謎は迷宮の奥深くへと続く...。
結論:開かれたパンドラの箱?謎は終わらない
ケネディ暗殺文書の公開は、真実への扉を開いたのでしょうか?それとも、決して開けてはならない「パンドラの箱」を開けてしまったのでしょうか?最新の大量公開を経てもなお、ケネディ暗殺の真相は、依然として厚いベールに包まれたまま。公開された情報でさえ、何者かの意図によって選別され、加工されたものである可能性すら、完全には否定できないのがこの現実世界だ。
オズワルドは本当に一人だったのか?
黒幕はいたのか?
政府は何かを隠しているのか?
そして、トランプ氏の真の狙いは…?
真実は、いつの時代も歴史の闇に葬り去られたままなのかもしれません。しかし、私たちはこれからも、このアメリカ史上最大のミステリーに魅了され、陰謀の糸を手繰り寄せ、その答えの断片を探し続けるのでしょう。なぜなら、そこには権力と嘘、そして隠された歴史のドラマが詰まっているのだから。
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